Columnコラム
2021.05.11
Writing
文章を書く必要があるけど、ロジカルライティングとエモーショナルライティングのどちらが適しているのかわからないということはありませんか?
エモーショナルライティングとロジカルライティングは対になるライティングテクニックです。
この2つを使いこなすことができれば、より訴求力の強いセールスレターを提供できるようになります。
本記事ではより効果的なライティング手法の使い分けについて紹介します。
ロジカルライティングとは、論理的でわかりやすい文章を書くための方法を指します。「ロジカル」は、英語で「論理的な」という意味を持つ単語です。
「論理的」という文章が具体的にどのようなものか、わかりづらいという人もいるでしょう。
日本語の「論理的」という単語には、「筋道を立てて考える」という意味があります。
つまり、ロジカルライティングでは伝えたい内容に筋道をきちんと立てて、整理してから縦と横のつながりを持った文章を組み立てます。
一方でエモーショナルライティングとは、一言でいえば「ストーリーを伝え、読者の心を揺さぶる」文章を書くための方法を指します。
近年「エモい」という言葉が若者言葉やネット言葉になっていますが、そもそも「エモい」という言葉の意味をご存知でしょうか?
「エモい」という言葉は、特定の意味を持つというよりは、使用する場面や対象によってニュアンスが変化する言葉です。
特に、「懐かしい」「感傷的」「感動的」「ノスタルジック」「趣がある」などの意味を込めて使われることが多く、
「切ない」「物悲しい」のように、哀愁を含んだものに対して「エモい」と表現することもあります。
ライティング手法を大きく分けると、論理を理解させる「ロジカルライティング」と、感情を想起させる「エモーショナルライティング」にわけられます。
あなたが売りたい商品やサービスのスペックを伝えて読者に「理解」してもらうのが、ロジカルライティングで、ストーリーを伝えて読者に「イメージを膨らませてもらう」のが、エモーショナルライティングです。基本的にはどちらもあなたが売りたいと思っている商品うやサービスを購入することがゴールになりますが、そこに行き着くまでの過程が異なります。
例えば以下の文章はアネッサ パーフェクトUVスキンケアミルク(日焼け止め)についてロジカルライティングで説明したものになります。
内容量:60ml
SPF/PA:SPF50+/PA++++
タイプ:ミルクタイプ
美容成分50%!焼けないし優しい日焼け止めです。紫外線防御力は最高レベル、そして汗や水に触れるとさらにプロテクト力が上がる「耐久性アクアブースターEX技術」がさらに進化しています。また、美容成分50%も配合しているのも特徴です。ヒアルロン酸・コラーゲン・アロエベラエキス・緑茶エキスなど、保湿と整肌作用のある成分が入っているので、紫外線による乾燥ダメージから肌を守りしっとり感をキープしてくれます。乳液のようななめらかな付け心地でストレス感はゼロ。それなのに、汗や水に負けない頼りがいのある商品です。石鹸でオフできるのも嬉しいポイント。
この文章だと日焼け止めの情報について詳しく知ることができます。商品を買うときに徹底的に比較する方などには、このような具体的な情報を語る書き方が響きます。日焼け止めの効果について「理解」してから購入するという顧客体験になることがわかりますね。
エモーショナルライティングの場合は、あなたが提供するサービスや商品がどんな素晴らしいことをもたらしてくれるのか、体験やストーリーを伝えます。その説明の中に詳しいスペックはさほど必要ではなく、とにかくイメージを膨らまして行動を起こしてもらいやすい文章を作成することがコツです。
以下の文章はアネッサ パーフェクトUVスキンケアミルク(日焼け止め)についてエモーショナルライティングで説明したものになります。
私の肌はとても敏感で、日焼け止めを塗りすぎると乾燥してしまうという悩みを抱えていました。そんな時に出会ったのがアネッサ パーフェクトUVスキンケアミルク。この日焼け止めは乳液を塗った時みたいにしっとりしていて、しかもそのしっとりがずっと続きます。日焼け止めを塗ったあと特有のカサカサ・キシキシとはおさらばすることができました。日焼け止めを使うと乾燥してしまうあなたにおすすめです。
このように書かれていると、日焼け止めを手に入れた後の景色をイメージすることができると思いませんか?日焼け止めを使った時特有の悩みがなくなったことを示すことで、読者に「いいなぁ〜」「欲しいなぁ〜」と思ってもらえるような表現をしているということになります。
本記事では日焼け止めの製品紹介をロジカルライティングとエモーショナルライティングで示しましたが、どちらが優れているということではなく、ペルソナに対して適切な文章を示してあげることが大切です。どちらの文章が伝える文章として相応しいかは、あなたが設定したペルソナやコンバージョンによって異なります。
ペルソナ設定については下記の記事で詳しく書いているので参考にしてみてください。
ロジカルライティングは、先に総論を提示することで簡潔でわかりやすい文章になるため、ビジネスシーンで効果を発揮します。ビジネスパーソンと文書作成は、切っても切れない関係です。仕事をしている方なら誰でも、毎日何らかの文章を書いているでしょう。例えば、会議の議事録、新製品の企画書、顧客への提案書といったフォーマルなものから、上司へのちょっとしたメール、電話のメモまでが当てはまります。
他にも、商品を比較している記事はロジカルライティングで表現するべきです。なぜなら何かを軸として、この商品・サービスが優れているということを説得するからです。
では一方でエモーショナルライティングを活用するべきシーンはいつなのでしょうか?
エモーショナルライティングは、起承転結を用いて、「結」の部分で結論を述べるため、文章にドラマ性を与え、しっかりと読ませたい場合に効果的です。ユーザーの興味や関心を感情的にゆっくりと引き込むことができるため、体験に関することを書くことがオススメです。口コミ記事などがそれに当たります。なぜ購入するに至ったか、それを購入することでどのような世界を手に入れることができたのかが書かれているとユーザーの興味関心を引くことができます。
ロジカルライティングやエモーショナルライティングのどちらを執筆する場合であっても、言葉選びや文体・表現を統一し、そのためのルールを定める必要があります。ホームページ一つをとってみても、ページごとに言葉の使い方や表記が異なっていると、統一感がなく、だらしない印象を持たれてしまい、内容の信憑性や信頼性にも影響を与える可能性があります。そのため、例えば、「お問い合わせ」「お問合わせ」「お問合せ」などの表記や、数字・アルファベットを使用する際は、半角もしくは全角のどちらを使用するかルールを統一して、ホームページ全体の統一感を示すことが大切です。
世の中にはロジカルライティングとエモーショナルライティングの2種類があります。このロジカルライティングとエモーショナルライティングは、目標とするコンバージョンに合わせてどちらを活用するかを検討することで、コンテンツが与える効果をより一層高めることができます。
比較系の分析記事ならロジカルライティングを、体験系の口コミ記事ならエモーショナルライティングを用いることをオススメします。
設定したペルソナやコンバージョンに応じて、ロジカルライティングとエモーショナルライティングの使い分け、訴求力の高い文章の執筆を行うことが大切です。
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