ホテルのイメージ撮影ディレクションの基本

ホテルのイメージ撮影ディレクションの基本
そのビジュアルはどこで、誰に何を伝えるもの？

ホテルの現場においては、一年を通して多くの写真撮影が必要になってくると思います。
客室やその他イメージ撮影、新しいレストランメニューやプラン用のサムネイル写真撮影、、
季節に沿って変わるコンテンツも多く、扱う商品も多岐に渡るため写真撮影に立ち会うことは
とても多いのではないでしょうか。

今回は、そういった撮影の現場において役立つ撮影ディレクションの基本を
おまとめしてみました。

用途を明確にする
伝えたいイメージを具体的にする
撮影カットの優先順位をつける
フォトグラファーとのコミュニケーションは密に
まとめ

用途を明確にする

使うサイズをする

その写真はどの媒体で使うものか？を予めきちんと把握しておく必要があります。
当たり前にできているもの、と皆さん思いがちかもしれませんが、
「横で使うのか、縦で使うのか、切り取るのか？」を決めておかないと
撮影してもその写真の良さが発揮できないということが多々あります。

使う媒体を把握する

PRの現場において使う媒体は幅広くあり、その種類によっては
解像度など撮影時に事前に留意しておかなければいけないことがあります。
WEBなのか、印刷物なのか、SNSなのか、新聞なのか・・etc
「どれにも使えるように」という目的の場合もあるとは思うのですが、
より効果的に写真をPRで使うには、優先度の高い撮影カットほど用途を明確に、
バリエーションを撮影しておくことも大切になってくるということを意識してみてください。

伝えたいイメージを具体的にする

伝えたいポイントや強み、表現すべき要素はなにか

撮影時にフォトグラファーに具体的に要望を伝えておかないと
ぼやっとした撮影になってしまい結果的に効果的な写真ではなくなってしまいます。

たとえば

ロケーション撮影の場合）
景色が売りである、建築のデザインが売りである、
インテリアが売りである、高級感を出したい、部屋を広く見せたい、、等々、

料理撮影の場合）
食材が売りである、盛り付けが売りである、
迫力を出したい、シズル感を出したい等々

★どの要望もすべてなんでも叶えられるかどうかはフォトグラファーと
要相談なので、言えば叶うというわけではないのはご理解くださいね！
又、要望によっては機材の追加が必要となり要相談になります。

撮影カットの優先順位をつける

撮影の際、優先度の高い撮影シーンは明確に決めておきましょう。
どれだけ入念に準備をし、撮影がスタートしても
現場で試行錯誤し撮影を進めていくので、「優先度の高い撮影シーン」に
なるべく労力を割かなければ、結果的にどれも中途半端な撮影になってしまいます。

優先度の低いものは手を抜く、ということではなく
優先順位を明確にすることで撮影の撮れ高をしっかり押さえるということが
目的意識を高め、質の高い撮影につながります。

フォトグラファーとのコミュニケーションは密に

フォトグラファーの方との打合せやコミュニケーションは細かく、密に行いましょう。
前述したポイントである、「用途」や「ポイント」、優先順位など
「誰に、何を訴求したい撮影なのか」をしっかりと話し合っておくことが重要です。

仕上がりイメージの参考画像を探しておく

目で見せながら会話をするということを、忘れずにやっておくことをお勧めします。
「すっきり爽やかにしたい」や「パキっとしたい」など抽象的な要望はくみ取れず
最終的に仕上がりイメージのズレが生じます。

撮影イメージの参考を探して、イメージ画像を一緒に見ながら
そのイメージのどこを参考にしたいのか。
明るさなのか、コーディネートなのか、具体的に話をするように心がけましょう。

撮影当日が肝心！ともに行動し、撮影カットを常に確認

準備や事前のコミュニケーションが撮影当日のクオリティを左右するといっても
過言ではないと思っていますが、
最終的にはやはり「本番」が大切です！
撮影時は遠慮せず、フォトグラファーの方とがんがんコミュニケーションをとり
一つ一つ撮影カットを確認しながら進めていきましょう。
その場で気になることがあれば、すぐに伝えることが大切です。