Columnコラム

2021.04.21

Lifestyle

【社長コラム】私にとって仕事とは?転機となったできごと。

 

走り続けた新人時代。「間違った頑張り」が気づかせてくれたこと

新卒で入社した制作会社は、今の時代にはちょっと珍しい、新人にひたすらテレアポと飛び込み営業を、そんな今の時代にはちょっと珍しい、体育会系の会社でした。同期たちが苦戦する中、入社2週間の飛び込み営業で、初めて撮影案件を受注。当時の会社は案件の進行に関して、丁寧な研修などは一切なく、「見て覚えろ」という社風。手探りでディレクションをしながら、クライアント、フォトグラファー、モデル、コーディネーターなどなど、社内外のたくさんの関係者との折衝も学び、初めてのプロジェクトを終えました。

 

今思えば、この時から「案件かかえまくり社会人生活」の始まっていたんですね。その初めてのプロジェクトを終えてから、新人の1年間はバタバタと自分が新人だということを意識するまもなく、あっという間に過ぎ去っていった入社1年目。もはや記憶もあまりありません。2年目に入り、かかえているプロジェクトの量はますます膨大に。終電で帰宅をする日々でした。

 

「その日」のことは、今でもよく覚えています。

終電で帰れなかった私は深夜にカップラーメンを食べ、朝まで仕事をし、始発で一旦帰宅。シャワーを浴びで会社に戻り、そのまま滋賀県へ商談にでかけました。その商談の最中、別案件のトラブルで会社に呼び戻され、朦朧としながら上司二人に事情を説明しながら過呼吸を発症、そのまま倒れ、病院に・・・。

徹夜をしても多少無理をしても、とりあえず日々を終わらす事に必死だったので体調と向き合えていなかったのですが、実は体も心も限界に来ていたんですね。

療養のために会社からは1週間の休みをもらい、「このままの働き方では無理」と、今までがむしゃらに走ってきた自分の仕事のやり方を見直し、初めてタスク管理に真剣に向き合いました。

 

当時まだベンチャー企業だった会社は、良い意味でも悪い意味でも、「人」が特徴的。今までと同じ仕事量をこなすには、いかに上手に人を巻き込み、人を動かすことができるか、ということに気が付けたことは、今後の私の仕事人生において、とても意味のあることだったと思います。

3年目にはチームリーダーを経験。「周囲の人を巻き込むスキルを身に付けることで人を動かし、仕事を円滑に進め、生産性を高めること」を意識し、時間の使い方を変えることで、結果的に当時会社が推奨していた「週休3日の働き方」で、チームとしての人員配置や時間の使い方、人の動かし方など、より生産性の高いチーム運営を実践することができました。

また、リーダーの役割やあるべき姿について学んだのもこの時期。「人を巻き込むスキル」の大前提は、人とのコミュニケーションです。的確かつ主体的に人を動かすためには、十分な個々との会話がなければ成り立ちません。そのために、リーダーは自分の仕事で手をいっぱいにするのではなく、まずは物理的な時間と気持ちの余裕を確保することが必要。そう意識することで、自分のなかでのリーダーのあるべき姿を確立していきました。

 

 

初めての子育てを通して、
自分の「生き様」が子どもに与える影響の大きさに気づく

 

チーム運営も軌道に乗り、プロジェクトの順調。でも、このまま30歳になるまで走り続けるのかな・・・と、なんとなく限界の意識を感じ始めたのは、20代の後半にさしかかったころ。プライベートでは結婚、そして妊娠を経験し、今までの「仕事100%」の人生から、一度少し距離をおくことができることに、ホッとした気持ちを抱いていました。

 

産休中に偶然コーチングを受ける機会があったのですが、その時に気づいたのは、自分の中に「絶対にこうなりたい!」という意識がないこと、そしてその価値観は、母親の考え方が大きく影響していたということ。

自分が母親という立場になった今、「母親の生き様が子どもの価値感形成に大きな影響を及ぼす」という責任の大きさに気がついたことが、第二の転機ですね。

 

出産ののち、1年間の産休を経て仕事に復帰しましたが、子どもを産み育てていく過程の中で、「仕事の立ち位置」は大きく変化しました。それまでは、仕事で認められることこそが自分の存在意義だと、どこかで感じていたのだと思います。でも、「子どもにどうあって欲しいか、どのように生きて欲しいか」を考えた時、そのように自分の価値を外側に求めるのではなく「自分自身が心から楽しいことが一番大切」だと思えるようになりました。

 

その気付きによって、今までの「仕事の悩み」がなくなると、不思議なことに、自分のやりたい仕事や心から楽しいと思えるプロジェクトばかりに。後に創業のきっかけとなる、大切なクライアントと出会えたのもちょうどこの頃でした。子どもがいたから得ることができた気づき、「楽しくいること」を実践した結果、それまでの「仕事100%の人生」から、「人生の中の一部としての仕事」と俯瞰して捉えることができるようになりました。新人時代と同じように「常に走り続けている」と見られがちですが、その本質は全然違うんですよね。
この気付きのフェーズを経て、背中を押してくれたクライアントさんとの出会いがあり、株式会社NORM創業へとつながっていきます。

 

 

次回、会社設立編に続きます。

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