Columnコラム

2021.04.28

Woman Insight

サラダスピナーの本質的なニーズはどこにある?

 

サラダスピナーって必要?

キッチン用品の中でもサラダスピナーが欲しい女性ってどんな人でしょうか。必要かといえばそうでもない、水洗いした野菜の水切りをするサラダスピナー。自炊をあまりしない若い女性だと名前を知らない人もいそうです。わざわざ欲しいと思うなら、流行りの「丁寧な暮らしが好きな女性」とか、「お料理が好きな専業主婦」とか、そういう女性像はすぐ思いつきますよね。

そこで、丁寧な暮らしにもお料理好きにも関連性のない2歳の娘を持つワーキングママの友人に聞いてみました。「IKEAで見て安かったから買ってみたけど、使わなかったから捨てたよ!これサラダスピナーって言うんだね。」とのこと。普段使いにピンとこないサラダスピナーでも、IKEAのように安くてシンプルなら衝動買いもされます。IKEAに行くと、女性の「買い物スイッチ」も入りますよね。100円ショップや300円ショップも同じ、安いからついつい買ってしまいます。昔に比べて安っぽく感じるものも少なく、流行りのシンプルデザインも多いです。Instagramでも話題になる商品がたくさんありますよね。



”こだわる”派ではなくてもキッチン用品はちゃんと選びたい

キッチン用品のトレンドはシンプルなデザインで機能性も高いもの。例えば、山崎実業のTOWERはキッチン用品にしては良い値段ですが、シンプルなデザインで家事のちょっとした悩みを解決する商品が揃っていて大人気です。TOWERのデザインを真似たアイテムが100円・300円ショップ、ニトリなどで続々発売されて、次々に売れているそうです。
SNSで他人のキッチン事情を気軽にのぞけるようになった今、"こだわる"とまではいかなくてもそれに興味をもって、100円ショップでも代用できるようなものに数千円をかけることはよくあります。

 

 

サラダスピナーに話を戻します。
突然サラダスピナーが欲しくなった私は、友人に相談して、ネットでも調べたあとに、すぐに買わないと判断しました。頭の中の”ほしいな”リストに入れることもなく、買うかどうか検討することもやめたのです。

安いものもあったし、デザイン性・機能性が高いものもありました。でも、衝動的な気分だったわけではなく、狭いキッチンに数千円をかけてデザインも機能もなものを仲間入りさせるつもりもなかったので、”代用できる”という記事を見つけたので、あっさり今の生活には必要ないものと決めました。

 

 

では、私はどんな商品に出会えればサラダスピナーを買ったのでしょうか。

少し考えてみました。



本質的なニーズと商品の特徴は直結しない

私がサラダスピナーに興味を持ったきっかけは端的にいうと「美しくなりたいから」。キッチンとどう関係あるの…?と思いますよね。少し長くなりますが、どうしてそこに行きついたのかご説明します。

 

① 最近太ってきたから、ダイエットをしたい。でも、がっつり食事制限・運動はできないな。
② 夜ごはんを調整することから始めよう。野菜中心で炭水化物はなし。
③ 何日か続けるとやれないことはないんだけど、食べ応えが全然なくて気持ちも満たされない。
④ お腹も気持ちも満足する美味しいサラダをつくろう!
⑤ 一人暮らしだから一度に沢山の野菜は余分だし、平日の夜はできるだけ簡単に作りたい。だけどスーパーの水洗い不要のよくある野菜は美味しくない。
⑥ 切る必要のないベビーリーフを発見。味が濃くて美味しい!でも水洗いが必要で、洗ってキッチンペーパーで水切りをするのが億劫…。しかも水気の多いサラダは美味しくない。

 

ということで、サラダスピナーを探したんです。
「美しくなりたい。」から「美味しく食べて痩せたい」へ。「美味しいサラダを食べたい」から「サラダスピナー」へ。
野菜の水を切りたいわけではなく、毎日料理をするほど料理が好きなわけでもなく、丁寧な暮らしが好きなわけでもありません。キレイになりたいから、サラダスピナーが欲しかったんです。

 

・野菜はしっかり水を切るともっと美味しくなる!
・サラダスピナーを使ったヘルシーサラダレシピ
・朝ごはんのサラダは夜のうちに作ってサラダスピナーごと冷蔵庫へ。

などなど、
そういったアプローチがあれば、サラダスピナーを買っていたかもしれません。私のように考える人は少なくないはずです。だって料理好きの女性よりも、ダイエットや美容、健康に興味がある女性の方が多いです。どちらにも当てはまる人もたくさんいます。

お手頃価格とか、デザインがシンプルとか、冷蔵庫での保管でも使える機能性といったことは本質的なニーズを満たしません。何を目的としているのかをしっかりと探究することで、本質的なニーズにアプローチする方法が見えてきます。
従来のペルソナ設定だけでターゲティングして見つけられるわけではなく、実際にさまざまな商品やサービスを日頃体験している等身大の女性だからこそ気づくポイントがあります。

 

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